ノストラダムスの予言を知った私と瑞恵は、「世界を救うために全力を尽くす」と誓った。<br />「今でも世界が滅びるって信じてるの?」――世界は今この瞬間も、終わり続けている。<br />私の命はいつだって死へと向かっている。<br />それでも、生きる意味はあるのか。<br />迷いながら生き延びる伊吹の心の軌跡を辿り、同時代を生きる魂に問いかける、渾身の書下ろし長篇小説。<br />