反政府的な作品のために迫害されて、日本から姿を消した人気作家・三宅。<br />彼が遠い北の異国で客死したという知らせを受けた愛娘の志穂は、遺骨を受け取るため旅立つ。<br />一方、三宅を恐れる政府の要人・中田はその死を疑い、刺客と共に北へ向かう。<br />最果ての地で志穂と中田を待ち受ける思いがけぬ真実。<br />愛と憎しみのもつれが招く新たな悲劇。<br />近未来を舞台に描く、異色のサスペンス・ロマン。<br />