腑甲斐ない男どもの多い中に、塙剛太氏は男だ。<br />家では〈風呂。<br />メシ。<br />寝る。<br />〉の三語で万事を済ませる関白亭主。<br />ところが娘の友達の軟弱な男子学生を鍛えようとした闇鍋会で、放射能を浴び性転換を起した鶏を食べてしまったから、さあ大変。<br />言葉優しく胸は少女のようにふくらみ始め……。<br />男性の女性化、女性上位、学園紛争など、現代の世相をアイロニカルに諷刺した痛快ユーモア小説。<br />