SF作家のおれのところに歴史小説の依頼がきた。<br />しかもおれの先祖であるらしい、洞ケ峠の日和見で悪評高い筒井順慶を書けというのだ……。<br />型破りの発想で小説のジャンルの壁を破壊した表題作。<br />芸能プロのグロテスクさを際立たせた「あらえっさっさ」、連続殺人犯に群がり利用するマスコミの本質を突いた「晋金太郎」、新宿騒乱事件を戯画化した「新宿祭」。<br />初期の力作4編を収める。<br />