天保年間の江戸の町に、極めつきのワルだが、憎めぬ連中がいた。<br />博打好きの御家人・片岡直次郎、辻斬りで財布を奪う金子市之丞、抜け荷の常習犯・森田屋清蔵、元料理人の悪党・丑松、ゆすりの大名人として知られた河内山宗俊、そして吉原の花魁・三千歳。<br />ひょんなきっかけで知り合った彼らが、大胆にも挑んだ悪事とは……。<br />世話講談「天保六花撰」に材を得た痛快無比の連作長編!