異変はある日突然起った。<br />腹話術師の人形クルコちゃんが、まるで生きた人間のように勝手に喋りはじめたのだ。<br />人形の反逆!? 叱っても、ご機嫌をとっても一向に効き目はなく、彼女はますます横暴になるばかり。<br />腹話術師の狂気が作り上げた妄想か? それとも、異次元の世界からの秘密の指令によって人形が何かを企んでいるのか? ショート・ショートの名手が贈る、異色の長編SF。<br />