極北の地に生まれ、サーカスの花形から作家に転身し、自伝を書きつづける「わたし」。<br />その娘で、女曲芸師と歴史に残る「死の接吻」を演じた「トスカ」。<br />そして、ベルリン動物園のスターとなった孫の「クヌート」。<br />人と動物の境を自在に行き来しつつ語られる、美しくたくましいホッキョクグマ三代の物語。<br />多和田葉子の最高傑作!