一ノ屋の流れを汲む一橋産業の発展と共に、のどかな島も近代化の道を歩んでいた。<br />初の男子普通選挙が行なわれ、一橋家には先代の隠し子が現れ、神生山火口への投身心中の流行を奇貨に、本土から観光客が訪れる。<br />そうした人々の営みと繁栄の裏側で、島にも戦争が影を落とし始めていた――。<br />激動の第二弾。<br />