女系家族(上下)合本版(新潮文庫)
大阪・船場の老舗矢島家は代々跡継ぎ娘に養子婿をとる女系の家筋。
その四代目嘉蔵が亡くなって、出もどりの長女藤代、養子婿をむかえた次女千寿、料理教室にかよう三女雛子をはじめ親戚一同の前で、番頭の宇市が遺言書を読み上げる。
そこには莫大な遺産の配分方法ばかりでなく、嘉蔵の隠し女の事まで認められていた。
……遺産相続争いを通し人間のエゴと欲望を赤裸々に抉る長編小説。
※当電子版は新潮文庫版『女系家族』上下巻をまとめた合本版です。
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