寛永十二年、熊本藩主・細川忠利の剣術指南役を務める松山主水大吉が暗殺された。<br />主水の隠し子・十兵衛は父を襲った十五人の刺客を続けざまに斬り裂く。<br />二階堂平法秘伝の技〈心の一方〉によって。<br />僧形の鬼・大悲を連れ、父の暗殺を企てた者への復讐を誓う十兵衛。<br />だが、金色の髪に深い海のような瞳をもつ少女と出会い……。<br />時代伝奇小説の新たな傑作! 日本ファンタジーノベル大賞2018受賞作。<br />(解説・前島賢)