上京して四十年、一度も帰ろうとしなかった郷里で私を温かく迎えてくれたのは、名前も知らない〈母〉でした――。<br />家庭も故郷も持たない人々の元にカード会社から舞い込んだ〈理想のふるさと〉への招待。<br />半信半疑で向かった先には奇跡の出会いが待っていた。<br />雪のように降り積もる感動、全く新しい家族小説にして永遠の名作誕生!