19世紀末、夜ごと流麗な舞台が繰り広げられるパリの花、オペラ座。<br />その地下深くには奇怪な事件を巻き起こす怪人が棲み着いていると噂されていた。<br />怪人は若く可憐なクリスティーヌに夜毎歌の手ほどきを授けていたが、歌姫に想いを寄せる幼馴染の子爵との仲に嫉妬しクリスティーヌを誘拐。<br />結婚を迫り、拒否すればオペラ座を爆破すると脅すのだった……。<br />ホラー小説の先駆けと名高い世紀の名作。<br />(解説・岡田暁生)