列車はいつも、僕らの日々を運んでく。<br />出会いも別れも、伝えたかった言葉も――。<br />祖母と豊橋を訪れた美羽。<br />「路面電車に乗りたい」という祖母の秘められた思いとは(「二十歳のおばあちゃん」)。<br />故郷への新幹線で想起する父の記憶(「やまびこ」)、貨物列車をめぐる六年生の小さな冒険(「名島橋貨物列車クラブ」)など、心のつながりを描く人生のスケッチ、全5話。<br />『四角い光の連なりが』改題。<br />