僕が使者(ツナグ)だと打ち明けようか――。<br />死者との面会を叶える役目を祖母から受け継いで七年目。<br />渋谷歩美は会社員として働きながら、使者の務めも続けていた。<br />「代理」で頼みに来た若手俳優、歴史の資料でしか接したことのない相手を指名する元教員、亡くした娘を思う二人の母親。<br />切実な思いを抱える依頼人に応える歩美だったが、初めての迷いが訪れて……。<br />心揺さぶるベストセラー、待望の続編!(解説・深木章子)