「お前は一流にはなれんよ」。<br />七年間、C級2組から這い上がれない直江大に剛力英明王座はそう言い放つ。<br />旧友との目も眩むような格差。<br />だが、天才少年との邂逅、’孤剣’の異名を持つ師の特訓が、燻っていた直江を覚醒させる。<br />彼の進む道の先には運命の対局が待ち受けていた。<br />元奨励会会員、将棋を深く知る著者が青年棋士の成長と個性あふれる棋士群像を描く。<br />魂震わす将棋エンターテインメント。<br />(解説・西上心太)