うしろ姿が美しい男に恋をし、銀色のダンベルをもらう。<br />掌大の小さな人を救うため、銀座で猫と死闘。<br />きれいな魂の匂いをかぎ、夜には天罰を科す儀式に勤しむ。<br />精神年齢の外見で暮らし、一晩中ワルツを踊っては、味の安定しないお茶を飲む。<br />きっちり半分まで食べ進めて交換する駅弁、日曜日のお昼のそうめん。<br />恋でも恋じゃなくても、大切な誰かを思う熱情がそっと心に染み渡る、18編の物語。<br />