同棲から始まった結婚。<br />あの頃はチカと毎晩抱き合っていた――。<br />40歳を迎えたのにいまだに売れない脚本家の俺。<br />家事や息子の保育園への送り迎えをこなしているのに、働きに出ている妻にゴミ扱いされ、セックスは「ヤダ」の一言で拒否される始末。<br />だが俺はチカの巨乳に触れたいのだ。<br />いじましい欲望。<br />ちっぽけなプライド。<br />そして、愛。<br />男と女を笑いの渦に叩き込んだ傑作夫婦小説(ほぼ実録)。<br />(解説・北上次郎)