〈桐生の養蚕農家の娘として生まれた芳乃〉と〈東京でトリマーとして働く詩織〉。<br />伝説の織物「山笑う」をめぐり〈昭和〉と〈現代〉、決して交わるはずのなかった、ふたつの運命が、紡ぎ、結ばれていく。<br />母の束縛、家のしがらみ、そして、最愛の人との離別……。<br />抑圧と喪失の「その先」を描く、感涙必至のてしごと大河長編。<br />