堪能な英語を武器に外資系の会社で秘書として働く片桐修子は、二十八歳の時、広告関係の会社を経営する十七歳年上の遠野昌平と愛し合うようになった。<br />魅力的な女性としてときに結婚を予感させる男性のアプローチも多いが、それらを振り切って遠野ひとりを慕う修子。<br />それから四年、男が妻子を棄て、修子との結婚を決意した時、彼女の中の何かが変わった。<br />経済的、精神的に自立して生きる女性にとって自由な愛の形とは何かを問う問題作。<br />