蝦夷拾遺 たば風
仲睦まじい許婚(いいなずけ)の男女にふりかかった突然の災難、そして別れ。
別の男と結ばれた女は、男にふたたび会うこともなかった。
女の身に危険がおよぶあの時までは…。
極寒の2月に松前地方に吹く北北西の季節風「たば風」をモチーフとした表題作。
江戸を離れ、夫と寒い国許に隠居するのが嫌なあまり熟年離婚をたくらむ母に、息子が「父上に恋文を百通書いて下さい」と言い出す「恋文」。
函館在住の著者が、蝦夷・松前藩を舞台に描く、郷土愛あふれる時代短篇集。
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