江戸の小ばなし
江戸庶民のユーモア感覚はするどく人間的だ。
それは彼らがつくり出した小噺が証明している。
軽妙な、さりげない言葉のなかに、彼らの姿や心が見えるようである。
その機智や着想は十分に現代に通じるものがある。
居丈高な人間へのふっと力が抜ける反撃、強者と弱者がたちまち入れ替わるやりとりなど、怒りや悲しみをゆたかな笑いにつつみこんだ、町衆のゆたかな心をつづった江戸の小噺から精選、現代訳をした本書は、「古典落語」の原点であり、日本人の笑いの宝庫である。
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