麻生家に通う途中で感じた熱い視線。<br />新内流しの娘の思惑を量りかねる麻太郎だが…（表題作）。<br />幼い頃に角兵衛獅子に売られ、果ては水夫になったという男が二人、「二人伊三郎」。<br />数十年ぶりに父の郷里へ旅したるいを待っていたのは、少女時代の思い出とともに甦る、親族をめぐる怪事件…「公孫樹の葉の黄ばむ頃」。<br />麻太郎、花世、源太郎たちが活躍する8篇を収録。<br />明治版「かわせみ」への予感をはらみつつ、懐かしい江戸情緒の世界に惜別する一冊です。<br />
更新中です。しばらくお待ちください。