ときは幕末。<br />開港して六年目の横浜では、南京人による犯罪が激増していた。<br />取締りの応援に乗り込んだ与力立花源吾が行方知れずに。<br />そしてある朝、源吾の首が奉行所の門前にさらされていた――! 下手人と目されたのは窃盗団頭領の張竹芳。<br />剣友・源吾の敵を討つため、卯之助と正五郎は上海へ向かう。<br />著者円熟の筆がますます冴える『横浜異人街事件帖』完結篇。<br />