江戸時代のツアコン‘御師’を描く痛快時代小説!奉納船を携え伊勢参りに向かう、土佐の荒くれ鯨漁師たち。<br />いっぽう安政の大地震の傷も癒えぬ江戸からは、豪商・伊勢屋の一行が船で伊勢を目指す。<br />庶民の夢の旅を先導する御師(おんし)の見識と器量が人の縁を豊かに結んでゆく。<br />「伊勢で出会う江戸のこどもは、いずれ土佐に来る」御師の予言が成就するとき、現れた景色とは――。<br />熱く爽快な時代長篇。<br />