昭和40年代、宮城県。<br />捕鯨船の漁師たちは捕獲禁止の流れに不安を覚え、稲作農家は減反政策で前途多難な状況を迎える。<br />庶民生活には自家用車が登場し、団地が建ち始めるが……。<br />日本の高度成長期、消えゆくものと始まるものが混在する時代に、地方の人々は未来への希望と不安を抱えてたくましく生きていた。<br />人の暮らしの真の豊かさに気づかされる実力派短篇。<br />
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