叙述トリックの第一人者、折原一の筆致が冴え渡る「――者」シリーズ。<br />ノンフィクション作家・五十嵐友也のもとに届けられた一通の手紙。<br />それは連続婦女暴行犯として拘置中の河原輝男が冤罪を主張し、五十嵐に助力を求めるものだった。<br />自らの婚約者を河原に殺された五十嵐にとって、それは到底素直に受け入れられる内容ではなかったが、やがて河原の‘無実’を証明する人物が現れ、裁判は混迷。<br />そして新たな惨劇がはじまった――! 逆転また逆転、冤罪事件の闇を描く傑作推理。<br />