「許せないなら別れる」――彼氏が元彼女を居候させると言い出した。<br />愛してるのは君だけ、と彼は言うけど……。<br />週刊誌連載中から痛快なラストが話題を呼んだ表題作。<br />そして、併録の「亜美ちゃんは美人」は、美人の親友が隣にいるせいでいつも‘二番’に甘んじるしかない女子の複雑感情に「あるある!」と思わず頷いてしまう傑作。<br />綿矢流の黒いユーモアと観察眼が光る恋愛小説。<br />第6回(2012年)大江健三郎賞受賞作。<br />