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合本 運命の人 (一)?(四)【文春e-Books】

「外務省機密漏洩事件」に材をとり、構想10年・毎日出版文化賞特別賞受賞の傑作「運命の人」全4巻が電子書籍の合本として登場。
第1巻/毎朝新聞政治部記者の弓成亮太は、自他共に認める花形記者。
昭和46年春、大詰めを迎えた沖縄返還交渉の取材中、弓成は日米間にある密約が結ばれようとしていることに気づいた。
しかし物証がない。
熾烈なスクープ合戦の中、弓成に蠱惑的な女性の影が……。
第2巻/警視庁地下の取調室に響いた声は「弓成亮太、逮捕状を執行する」。
強大な国家権力と「報道の自由」を訴えるジャーナリズムの全面戦争に沸騰する世論。
ペンを折られ、苦悩する弓成。
スキャンダル記事に心を乱し、家族を守ろうとする妻・由里子。
弓成の不倫相手と注目され被告席でぐったりと目を伏せる元外務省の三木昭子と、それをじっと見つめる夫。
そしてついに、運命の初公判──。
第3巻/東京地裁の判決は、2人の被告の明暗を分けた。
毎朝新聞記者の弓成亮太は無罪、元外務省高官付き事務官・三木昭子は有罪に。
その直後、弓成は新聞社に退職届を出し、とある週刊誌には昭子の赤裸々な告白手記が掲載された。
傷ついた弓成の妻・由里子はある決意をかためる。
判決後、検察側はただちに控訴。
「知る権利」を掲げて高裁で闘う弁護団の前に立ちふさがるのは、強大な国家権力。
機密は誰のためのものなのか?第4巻/国家権力に叩きのめされた弓成は、すべてを失って沖縄へ辿り着き、様々な島の人々と出会う。
アメリカに蹂躙されつづける現実に直面した彼は、ゆっくりと甦り、ふたたびペンを手にする。
そのとき、あの密約を立証する公文書が米国立公文書館で発見されたというニュースが飛び込んできて……。
感動の巨篇、ここに完結。
電子版には、この作品に寄せる著者の談話と沖縄取材記を特別収録。




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