生きることは食べること――治療を一切受けず、食べる欲求だけで病気に立向かう主人公の壮絶な生き方。<br />自ら末期癌と闘いつつ、最期まで創作を続けた著者の作品集。<br />第112回(2011年)文學界新人賞受賞作。<br />食道癌を患う中年女性の食への執着を壮絶に描いた表題作と、受賞後に自ら癌で死去する直前まで推敲していた絶筆「癌ふるい」を収録。<br />凄まじいエネルギーが読む者を圧倒する、新たなる闘病小説の誕生。<br />