24歳の女性作家が放つ苛烈で美しいノワール私は必ず日本に帰ってみせる。<br />石田清美、21歳。<br />家族を何者かに惨殺され、ロンドンの底で生きている。<br />そこに飄々とした冷血の殺し屋マークがやってきた。<br />僕が君の家族を殺した人間を探してみようかとマークは言うが――暗黒街からの脱出を願う清美の必死の苦闘を描き切る鋭利なる文体。<br />徹頭徹尾、女子が女子を書いたノワール。<br />