貴腐 みだらな迷宮
フランス革命の激動のなか、貴族社会で昼夜くりひろげられる性の宴。
夫がいながら生娘のままでいる純真な令夫人ジュリエットは、その格好の生贄。
策略家の侯爵夫人のシナリオ通り、悲劇と喜劇を味わうはめに──(表題作)。
性愛遊戯に身をやつす淫蕩な14歳の未亡人と、その伯母で、老いてから性の悦楽を知った修道女。
対照的な二人の運命は、冷酷な美男司祭リュシアンによる、エロティックな受難の儀式によって導かれる──(「夜食(スペ)」)。
血の香り漂う官能二篇。
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