ショッピングセンターの片隅で占い師を始めたルイーズ吉田は、元OL。<br />かつて営業職で鍛えた話術と、もちまえの直感で、悩む人たちの背中を押してあげるのが身上だが、手に負えないお客も千客万来。<br />「お父さんとお母さん、どっちにすればいいと思う?」という小学生。<br />何度占いがはずれてもやって来る女子高生。<br />「俺さ、物事のおしまいが見えるんよ」という大学生まであらわれて、ルイーズはついに自分の運勢が気になりだす…。<br />ほっこり優しい気持ちになる連作短篇集。<br />