黒焦げ美人
大正初年の岡山。
妾稼業をして両親と妹を養っている珠枝は、金回りのいい旦那から与えられた家で気ままに暮らしている。
そこに近在の高等遊民たちが集い、優雅なサロンのような様相を呈していた。
しかし大晦日の夜、珠枝は惨殺されてしまう。
家ごと焼かれ、後ろ頭の髪の毛と右の耳以外は黒焦げの姿で。
「近年稀な大事件」として広がる波紋、妹を通して語られる意外な犯人像。
仄暗い場所から語りかけてくるものとは……。
岡山で実際に起きた猟奇事件に取材した力作長篇。
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