己を人生の客となし、背後に時間はたゆたう。<br />怜悧な思索と生の官能とが反響しあう二十篇の随想。<br />人生の黄昏、わたしはこれから何をするのか、と自問する瞬間が訪れる。<br />答えのない問いを「正しく問う」道標を探す香気高い随想集。<br />