松本清張賞作家が満を持して放つ書き下ろし時代小説。<br />新内流しを生業とするおれんは、旧知の清元の師匠・梅春の遺体発見現場に遭遇する。<br />梅春は錦絵「艶姿五人小町」に描かれて人気だったが、その小指の先は切り取られていた。<br />半月後、同じく錦絵に描かれた船宿の娘が殺された。<br />これは連続殺人なのか? そんな折、おれんは錦絵の作者の弟子、玲泉と知り合うが……。<br />