殺意のまつり
二十年前に起きた殺人事件の真犯人が突然名のりをあげた。
しかし、別に捕えられた男は無実を叫びながら十五年の刑期を終え、事件もすでに時効を迎えている。
真相を追う弁護士の前に過去の殺意がつぎつぎ露呈する──。
冤罪を巧みに利用しようとした悪意なのか、それともまことの罪悪感からのがれたい人間の善性を信じるべきか。
元犯人、真犯人を幾重にもとりかこむ思惑と愛憎がベールをさらに厚くする。
人間模様を見事に捉えた表題作をはじめトリックメーカーが織りなす傑作推理七篇。
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