余命の告知を受けた妻と、新婚時代のアパートを訪ねる僕たち…「その日のまえに」。<br />妻の最期を、二人の息子とともに見届ける「その日」。<br />妻が亡くなった病院の看護師さんから、ある日、お目にかかりたい、と連絡がきた…「その日のあとで」。<br />消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか──。<br />死と向かいあう人々の切なくもけなげな姿を描き、幸せの意味をみつめる連作短篇集。<br />‘王様のブランチ’で「BOOK大賞」を受賞した涙の感動作!