江戸幕府の三代将軍・徳川家光の時代に幕政を宰領し『徳川の平和(パックス・トクガワーナ)』の礎を築いた「知恵伊豆」こと松平伊豆守信綱。<br />信綱には我が子のごとく慈しんだ少年・小太郎がいた。<br />小太郎は南蛮医としての将来が嘱望されたが、決して知られてはならない秘密を抱えていた。<br />信綱との固い絆の行方は如何に。<br />やがて二人に最大の試練「島原の乱」が迫りくる――。<br />