同郷の偉人として徳川家康への敬慕を公言し、生まれ故郷の静岡に多額の寄付を絶やさず名誉市民にもなっていた警備保障会社の社長・松永。<br />その彼に脅迫状が届き、襲われた。<br />思わず「暴漢」を殺してしまったという彼の正当防衛の主張に、十津川警部は不審を覚える。<br />松永が隠していた「過去の貌(かお)」。<br />そこに、事件を解く鍵があった──。<br />