夏光(なつひかり)
顔の左半分を覆う真っ黒な痣(あざ)。
喬史は、その醜い風貌から「スナメリの祟り」と忌み嫌われ、苛烈ないじめを受けていた。
同じように疎外されていた哲彦は、悲惨な境遇にも心が折れない喬史と親友になり、やがて喬史の左目を横切る不思議な青い光に気付く。
目の中で動くそれは…(表題作)。
異形のものたちへの憎悪や呪いをモチーフにした6つの短篇。
残酷な現実にさらされた人の絶望感を、卓抜した描写力で描き、不気味なのに温かい。
気鋭の著者のデビュー作!
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