浅見光彦が房総の小さな島、美瀬島(みせしま)で出会った娘、天羽紗枝子(あまはさえこ)は、謎のメッセージを残して消えた恩師・石橋洋子の行方を探していたが、生まれ育った島のことになると口が重い。<br />捜索の手がかりを求めるうち、水死体のひとつが発見された神奈川県の小田原と、遠く離れた千葉県の美瀬島がつながり、さらに不審船と北朝鮮との関係も浮上する。<br />閉ざされた島の秘密に肉迫する浅見は、はたして生きて島を出られるか? 著者自作解説つき。<br />