背信の都
これぞエルロイ、これぞ警察小説――新たなる傑作の誕生。
戦時下でもジャップ殺しの捜査を継続することで警察の公正さをアピールする。
それがLA市上層部の結論だった。
だが真犯人を捕らえる必要はない。
都合のいい変態かジャップを捕らえて真犯人をデッチ上げろ。
その意を受けて、ダドリー・スミスが動き出す。
一方、LA市警本部長候補である刑事ウィリアム・パーカーは、汚職警官ダドリー・スミスに狙いを定めていた。
警察官は清廉でなければならない――アルコール依存症に苦しみながらもパーカーはヒデオ・アシダに接近、ダドリー失脚の機会をうかがう。
アシダ、ダドリー、パーカー。
それぞれの正義のために共闘し、裏切り合う男たち。
その思惑に巻き込まれた女ケイ・レイク。
反米ジャップと共産主義者への弾圧がはじまったLAで、戦争のパニックに乗じて儲けようとする男たちが悪辣な策謀を紡ぎ出す―― 警察内部の暗闘。
国家同士の戦争。
愛国と反米。
ヘイトの嵐の中で、男たちは真実にたどりつくことができるのか? ミステリ史上最強の警察小説、ここに降臨!
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