美貌と気立てを見込まれ、江戸で指折りのリサイクルショップ・献残屋に嫁いで十二年。<br />夫が外で生ませた子を育てながらも懸命に店を守るおしのは、ある日、またも夫の裏切りを知り、店を出る決意をするのだが…。<br />時の将軍の寵姫「お琴の方」との交流、女主人としての迷いと決断。<br />それらを経験し成長していく女性を鮮やかに描く時代小説。<br />