まだ幼い妹がある日突然、母のお腹にいた時のことを話し始める。<br />それ以降、保育園をぬけだし、電車でどこかへ行こうとしたり、習ったことの無い漢字を書いたり。<br />そして、自分は誰かの生まれ変わりだと言い出した…(表題作)。<br />昭和30?40年代の大阪の下町を舞台に、当時子どもだった主人公たちの思い出が語られる。<br />ちょっと怖くて不思議なことや、様々な喜びやほろ苦さを含む物語に、深い感動と懐かしさがせまる傑作短篇集。<br />第133回直木賞受賞作。<br />