残虐な殺人者と共振するように事件に没入するアップショー。<br />その粘りを買って、コンシディーンは彼をアカ狩り捜査班に加える。<br />だがアップショーの執念の捜査が二つの事件を結ぶカギを探り当てたとき、闇にひそむ悪辣な罠が動きはじめた――<暗黒のLA四部作>中、もっともヘヴィな余韻を残す現代ノワールの傑作。<br />解説・法月綸太郎