自然を切り崩し、ロックフェスを誘致する以外に取柄もない山村。<br />田舎特有の、窒息しそうな閉塞感に苛立つ高校生の広海は、突然村に戻ってきた地元出身の有名モデル・由貴美と出会い、囚われてゆく。<br />ある晩彼女から「村への復讐に協力してほしい」と持ちかけられ、広海は求めに応じるが、実は由貴美には‘真の目的’があった。<br />そしてフェスの夜、取り返しのつかない事件が二人を襲う──。<br />新直木賞作家による傑作長篇。<br />息を呑むラストまでページを繰る手が止まらない!