虫封じ[マス]
オール讀物新人賞受賞作待望の刊行!時は文政。
江戸の長屋でつましく暮らす少女・お夕のもとに現れたのはひょろりとした一人の侍。
お夕が世話する近所の子供が疳の虫で泣き叫び、死んでしまうのではないかと思われた時、その侍は何やら呪文を唱えると、あっという間に虫を封じてしまった――。
それ以来長屋に住んだ虫封じの侍・影郎はお夕を助手に、江戸の人々の心の闇に巣食う虫を退治してゆきます。
ある時は殺人者の、ある時は金の亡者の、ある時は関係のこじれた夫婦の……。
新しい江戸・ファンタジー、新しいヒーローの誕生。
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