山岡鉄舟
前近代への郷愁にとらわれ、新政府へは恨みごとばかりの地方役人を相手に、山岡はあえて憎まれ役を引き受け、大胆な改革にのりだす。
豪胆かつ温情あふれる人柄にやがて周囲の心は氷解、改革は着実に進み、いっそう山岡の名は高まるが、その彼に懇請されたつぎの仕事は天皇の御教訓掛であった。
力自慢の青年天皇を相撲で投げ飛ばすなど、様々なエピソードを残した純真忠誠の硬骨漢は、天皇から名もなき市井の人にまで深く愛され、剣禅書の達人として爽やかな生涯をとげたのであった。
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