「きょう、女占い師が言ったわ。<br />私に恋をしてる人がいるって……私もその人に恋をしてるそうよ。<br />どちらも強い真剣な恋だって」水の都バンコクの運河のほとりで恋におちた男と女。<br />めくるめく陶酔の果てに、ふたりはどこへ連れ去られていくのか。<br />恋愛小説に新しい局面をひらいた、宮本文学の代表作。<br />