ミステリ界の大御所が、秩父の山荘で10年ぶりの新作執筆に取りかかっていた。<br />タイトルは『螺旋館の殺人』、本格推理ものだ。<br />ある日、作家志望の若い女性が自らの作品を手に訪ねて来る。<br />その後の原稿紛失、盗作疑惑……奇妙な事件の果てに待つものは? 折原ミステリの原点である精緻な多重トリックが冴えに冴える!